人口回復委員会「視察会」の開催

人口回復委員会では、8月22日、定住・子育て支援対策が奏功し平成26年の合計特殊出生率「2.81」を達成した岡山県勝田郡奈義町への視察会を開催。

視察会には髙木委員長をはじめとし11名が参加し、有元清副町長、奥正親総務課長や担当者から、全国の自治体やマスコミで話題になっている「奈義町定住・子育て支援対策」について詳しい説明を受けた。

奈義町役場前にて記念写真
高木委員長のご挨拶

はじめに有元副町長から歓迎の言葉と奈義町の概要についてご説明をいただき、続いて髙木委員長が「人口回復委員会は人口減少・少子化対策にについて調査・研究しながら、経済人として何かお手伝いや提言ができないか活動している。

3つの柱である『UJIターン、若者流出、結婚・子育て対策』の内、結婚・子育てについては、これまで悩みながらいろんな人の話を聞いてきた。

そんな中、NHKスペシャルで奈義町という凄いところがあるのを知った。

その取り組みが活動のヒントになるのでは、と思い訪問させていただいた。

忌憚のない意見交換をさせていただきたい」と挨拶した。

その後、奥総務課長と担当者から、「奈義町の抱える人口減少・少子高齢化への課題を乗り越えていくために、『今後も現在の人口数(6千人)を維持していく』という目標を掲げ、町独自の子育て支援・若者定住・就労対策をすすめてきた。

その結果、平成26年の合計特殊出生率が岡山県第1位、全国でもトップクラスの2.81という快挙を成し遂げることができた」。

現在では、「人口6千人を維持していくための総合戦略として『しごとをつくり安心して働けるようにする、新しいひとの流れをつくる、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、安全なくらしを守るとともに地域と地域が連携する』を掲げ、それらを力強く進めている」という説明を受けた。

続く意見交換では、奈義町の手厚い子育て支援制度や共助による支援施設「なぎチャイルドホーム」、さらには財源、企業誘致等への質問が相次いだ。

意見交換の様子
保育園を園外から視察

活発な意見交換の後、奥総務課長と担当者の案内で近くにある保育園を園外から視察。

保育園は、文化センターや奈義町現代美術館のある緑に囲まれた閑静な場所に立地しており、小さな子供たちの保育環境としても優れていた。

半日間の視察会にもかかわらず、奈義町役場に入ると「広島経済同友会人口回復委員会歓迎」の電飾看板が用意され、また、会議室の席には出席者それぞれの名前入りの封筒とともに、「歓迎 遠方よりお越しいただきありがとうございます」と記された言葉が添えられていて、何事に対しても一生懸命に取り組む姿勢が伝わってきました。

ご多忙の中にもかかわらず快くお受けいただいた奈義町役場の皆さん、ありがとうございました。