昨年度までの創業支援委員会と事業承継委員会を統合した創業支援・事業承継委員会では、地方発ベンチャーの創出や起業を目指す人への支援や円滑な事業承継の実現を通じて、広島の企業が「イノベーション」を起こすことを目的として活動する。
これまで創業支援委員会では、平成29年4月の発足以来、地元起業家や大学発ベンチャーを対象としたPRイベントの開催、有識者の卓話や先進地域への視察、地元大学生とのワークショップやビジネスコンテストの開催、さらに創業支援に関するアンケート調査などを実施する中で、起業家育成支援を積極的に推し進めてきた。
一方、事業承継委員会では、平成31年4月の発足以来、事業承継における3つのスキーム(親族承継、役員・従業員承継、第三者承継)の課題や、「コロナを通じて事業承継に生じた変化」について深堀りし、企業が事業承継を通じてウィズコロナ、アフターコロナの新常態に適応し、事業承継後の次なる成長へ進んでいくための課題と対応策について、事例研究などを交えて理解を深めてきた。
今年度はこれまでの両委員会での活動も念頭に置きつつ、創業→成長→成熟→承継といった企業の成長サイクルの中で、創業や承継を通じて広島の企業が「イノベーション」を起こし成長することにテーマに置き、企業活動の支援を進めることを検討する。
特に、創業や事業承継・第二創業を機にイノベーションを起こした事例等を通じて今後の創業や承継の在り方やイノベーションの実現に必要な取り組みについて理解を深めるとともに、統合後初年度の中で初めて見えてくるテーマについても検証を実施する。
(1)実態把握
イノベーションをテーマに創業・承継の理想的な在り方について調査する。
(各種文献、統計資料の調査・分析、事例調査などの実施 等)
(2)方針整理
行政の取組等を調査し、理想的な創業や承継の実現に向けた課題について整理する。
(有識者による講演の実施、ビジネスコンテストの開催、成功・失敗事例の研究 等)
(3)報告
上記の現状分析や事例研究をもとに活動報告を行う。