ものづくり委員会は、今年度で7年目を迎える。広島のものづくりネットワーク作りを目指して平成29年度に立上げて以来、検証、実践してきたこれまでの6年間の活動をベースとし、継続と更なる挑戦を掲げ、他の組織・団体との連携を進め、広島をものづくりで元気にする、ものづくりネットワークの地域への定着と発展をより一層、図る年度と位置付ける。
あるべき姿として、政府がDX(デジタルトランスフォーメーション)の政策として推し進めるコネクティッド インダストリーズを概念に置き、人と人、企業と企業、機械と機械、などのつながりをサプライチェーン軸で実現させる。各企業と人が『広島ものづくりネットワーク』でつながり、開発・生産・物流で「まるで一つの企業の様につながり」高い付加価値の商品を開発して、高い品質と生産効率でものを造り、高い効率で流通させ、販売する姿を実現させたい。
今年度の「広島を “いかそう” 〜新時代への適応と持続的な発展を目指して~」というスローガンの下、ものづくり委員会の全委員、フェローがあるべき姿に向かって挑戦し続けることを取組み姿勢の基本として掲げる。活動としては、軸である「現場革新力」、「技術力(デジタル技術)」を継続、進化させる。関係団体と「ワンチーム」となってより高い視点で議論、実践を重ね、参加企業の裾野を広げ、持続可能な事業として発展させ、中小企業に対して必要な支援を提供できるようにするための仕組みづくり、人づくりを推進していく。新型コロナ感染症の取り巻く環境が変化する中、これまでの経験を活かしオンライン会議の利点を継続しつつも、絆を深める対面での対話を意識し、それぞれの長所を生かしたハイブリッド運営を行い、参加者の拡大とコミュニケーションの活性化を目指していく。
①現場のマネージメント
「ものづくり現場革新カレッジ」を継続し、参加企業を増やす。ものづくり企業の強みや独自性
を全員参加で磨き、現場マネージメントの革新力を広げると共に経営トップの意識改革を図る。
②改善実践力
現場のリーダークラスを対象に、広島商工会議所・ひろしま産業振興機構と協働し、ムダ取り
塾、現場イノベーションスクールを継続して活用し、現場の改善・改革の実践リーダーの育成を
図る持続可能な事業として定着させる。
ひろしまデジタルイノベーションセンターと協働して開設したデジタルものづくり塾を継続。
プレス金型領域と、樹脂金型領域に初級と中級アドバンスコースを運営する。中核企業のアドバ
イザーと共に課題解決プロセスをサポートするモデル構築を進める。
昨年度開設した生産現場でデジタル技術を活用する研修を発展、継続する。加えて、今年度は
新たに「ロボットプログラム設計/検証技術研修」の開設検討を進め、ツール、データの利活用
で、プロセス変革ができるデジタル人材の育成を進める。
実践活動における優秀事例の発表、および表彰の場をオンラインと対面で適切に組み合わせて
運営することで、参加者のモチベーション向上を図り、ひとづくりのウィニングサークルを回し
ていく。
共通の課題に取り組む組織・団体との連携を進め、つながりを作り大きく育てる取り組みを
行う。