尾道支部


「次世代の推進力を見出そう! ―風乗り渡る澪の道―」

澪の道―。それは、千光寺山と向島の間に渡る、風光る尾道水道の雅名である。昨年の愛媛・島根・広島経済同友会交流懇談会において、即興で「赤とんぼ 風乗り渡る 澪の道」と詠んだ。これは秋の尾道水道を優雅に飛ぶ赤とんぼを、快進撃を続けペナントレースで連覇を遂げた広島カープと重ねたもので、多くの観光客で賑わい脚光を浴びている尾道の現状を表わした。

訪日外国人の数は2020年に4000万人、その消費額は8兆円に達する見込みで、人口減少が進む我が国で最も期待が持てる成長産業である。尾道もインバウンドブームで知名度は全国区となり、経済への波及効果も大きいが、注目を浴びている今こそ魅力度アップに取り組まなくてはならない。

伸びている観光産業はもちろんだが、既存の地場産業を活性化させ、経済基盤を強化することも重要。古くから尾道には造船や機械など数多くの製造業が立地し、円高や海外製品との競争など逆風を耐え、現在も競争力のある多くの企業が集積する。これらの産業をさらに成長させるため、尾道支部の活動周知により会員を増やし、会員企業間のマッチングを進め、新ビジネスの創出を促していきたい。

また、近年の人不足により、広島県でも有効求人倍率が高止まりするなか、特に中小企業では優秀な人材の確保が難しくなっている。先に触れた「澪の道」の風光明媚な景色にひかれ、都会から移り住む若者が増えているが、こうした若者に、特色ある多様な地場産業にふれてもらい、官民一体となり「住環境と職場に恵まれた尾道」をPRしていきたい。

人材不足は、人口減が進む日本でこれからも深刻になることは間違いない。尾道に生まれ育った子どもたちは皆地域の宝。十分な教育を受け、郷土に愛着を持ってもらい、大人になった後も尾道に残ってもらえるよう支援し、将来の尾道を背負ってくれる人材を育てていきたい。

昨年は、多くの地方が停滞するなかで地場産業、観光、スポーツと元気な広島県が脚光を浴びた1年となった。今年度は、「風乗り渡る澪の道」の風が途切れた時、すなわちブームが終わった後も、滔々と流れる潮流に乗って進む船のように、力強い推進力を持った尾道の基盤作りを考えて行きたい。

今年度は、備後都市懇話会を尾道支部主幹で開催する予定。尾道を「観光、産業、暮らしが充実した世界に誇れるまち」として、その魅力を再確認・再発信する好機としてPRしたい。

(重点目標)

(1)尾道の地域特性を考え、数多ある製造業の活性化策を考える
(2)今最も成長の見込めるインバウンド客・国内観光客にむけたサービスを掘り起こす
(3)少子高齢化・人口減少社会を迎えた地方都市尾道の将来を考える
(4)会員を広く募集し、部会の活性化と会員相互の交流を図る