都市機能委員会による「提言書」の発表

都市機能委員会(委員長 田村興造)は、3月22日、取りまとめた提言書「『国際交流平和都市 新生“ひろしま”』を目指して~50年後も輝き続ける広島であるために~」を、広島市、広島県に提出した。

広島市には、森信代表幹事と都市機能委員会の田村委員長、渡邉副委員長が訪れ、松井市長、日高都市機能調整部長に面会の上、提言書に基づき概要を説明し手渡した。

続いて同日午後5時から、広島経済記者クラブにおいて、森信代表幹事、田村委員長が出席し記者会見を開いた。

記者会見では、森信代表幹事が挨拶の後、田村委員長が提言の内容について説明し、その後、質疑応答が行なわれた。

田村委員長による記者会見
森信代表幹事+田村委員長

提言では、「50年先のグランドデザインを構想し実現していくためには、50年後の理想像から、そこへと向かう中間点となる10~20年後の理想像をにらみ計画的にまちづくりを推進する必要がある」とし、そのためには、「産学官民一体となり、今この瞬間からアクションをおこすべきである」と提言している。

その具体的な内容としては、「(1)産官学民が一体となって継続的にまちづくりを議論、推進できる新たな仕組み・体制づくりと、(2)手遅れとならないための施策として、①中心市街地の計画的機能更新の促進による、高質な都市ストックの形成、②地域産業・経済の活性化のための新機軸としての「MICE」への本格的な取り組み強化」などをあげた。

そして、今後の新しい広島のまちづくりに向けて、自由で柔軟で活発な議論の呼び水とするために、広島経済同友会として“50年先も輝き続ける広島”を実現するための2つのシナリオ案を発表した。

具体的には、「(1)様々な世代が集い、共に成長していく元気な街の構築として、①学生の地域活動拠点を街中に整備、②高等教育機関の連携強化、③国公立・私立を問わず一部学部の都心回帰など、大学生をはじめとした若年層への対応シナリオ案」を示した。

さらに、「(2)公共施設の移転(更新)を起点とした都市機能の再構築(施設の老朽化も踏まえて)として、県庁の移転を起点とした連鎖型のまちづくりによる広島再活性化シナリオ案」を示した。

なお、当提言の概要については、当ホームページのアーカイブスの中にある「提言・報告」欄をご参照ください。

記者会見の様子