「夏季セミナー」の開催

広島経済同友会の会員を対象とした「夏季セミナー」を、平成28年8月2日、広島市南区にあるホテルグランヴイア広島において開催。

森信・池田両代表幹事をはじめ総勢70名が参加した。

同セミナーは森信代表幹事の挨拶で始まり、一般社団法人せとうち観光推進機構会長 佐々木隆之氏による「せとうちの観光」と題する講演に学び、その後は会場を移動。

懇親会では、講師のご出席もいただきながら会員相互の交流を深めた。

講演会場の様子
森信代表幹事ご挨拶

セミナーの開催にあたり、森信代表幹事は「カナダ・アメリカ経済視察団」から帰国したてということで、セミナーのテーマである観光に絞り「バンクーバー冬季オリンピックでスキー会場となったウィスラーでは、今やスキーのみならず夏は避暑地としてトライアスロンやマウンテンバイクなどが行われ、年間を通しての観光地となっている」。

また、アメリカのポートランドでは観光局を訪問。

「『オレゴンから愛を』というTVドラマの発信を契機にビッグデータを使いながら、日本人が日本向けにポートランドへの観光客誘致を目指して活躍している」と紹介。

同友会では佐々木観光振興委員長を中心に活発な活動がなされているとしながら、本日の講演を聞く中で「広島の観光を前進させるために、われわれは今、何をしなければならないか、何をすべきか学び考えなければならない」と締めくくった。

続いて、一般社団法人せとうち観光推進機構会長の佐々木隆之氏が登壇。

各種データに基づき「人口の減少や高齢化の進展により地域経済は減少し地域間格差の拡大が懸念される中で、観光のもつ高い経済波及効果、雇用創出効果に大きな期待が寄せられている」と前置きし、「せとうち観光推進機構はせとうちの魅力をさまざまなメディアを通じて国内外に発信することにより、知名度を高め来訪者の増加を図っている」とその役割を強調した。

続いて、せとうちの魅力は「多島美、食、宿、歴史、地域産品」にあるとし、同機構の主な取り組みを紹介。

「宿泊施設の経営と運営の分離、伝統技術をいかした土産物の開発や今までにない美味しいものを作る。そう言った工夫が大切だ」と述べると共に、「観光事業はわが国の基幹産業であり、通常のキャンペーンだけにとどまらず、それが本当に経済効果を高め雇用の創出効果を高めていけるよう取り組んで行きたい」と期待を込めた。

佐々木氏の講演
池田代表幹事の挨拶

懇親会のオープニングにあたり、池田代表幹事が「佐々木会長には、興味深く示唆に富んだお話しをきかせていただいた」と敬意を表し、現在、「瀬戸内沿岸の金融機関として『株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション』に参加し、投資・融資などで支援させていただいている」。

一方で、「ソフト面も大切だと感じている。“おもてなし”はお金のかからないソフトであり、海外から広島に来て困っている人がおれば、“ハロー”の一声かけることが素晴らしいおもてなしにつながる」と挨拶。

続いて、広島経済同友会の発展と観光を通じた瀬戸内の発展を祈念して乾杯の音頭をとり、懇親会は幕を開けた。

懇親会では美味しい料理とお酒をいただきながら、和やかな雰囲気の中で会員同士の交流を深めた。