人口回復委員会「視察会」の開催

12月22日、人口回復委員会は若者や女性の転入が顕著な倉敷市と、ふるさと暮らし希望地域ランキングで過去3年連続3位以内に入っている岡山県への視察会を開催。

人口回復委員会の高木委員長をはじめ8名が参加した。

倉敷市では倉敷市役所の企画財政局企画財政部から「倉敷みらい創生人口ビジョン・倉敷みらい創生戦略」について、続く岡山県では岡山県庁の総合政策局、県民生活部、産業労働部から「岡山県人口ビジョン」等について説明を受けた。

倉敷市の説明会
美観地区の風景

倉敷市役所では、企画財政局企画財政部企画経営室から「倉敷みらい創生人口ビジョン・倉敷みらい創生戦略」~世代を超えて暮らし続けたい、未来に向けて暮らしてみたいまちを目指して~、と題する資料を中心に説明を受けた。

人口については、「自然動態が減少傾向にあるが社会動態は平成16年以降、女性の20~29歳の年齢階層で大幅な社会増に転じている」。

そして、その理由を「11の高等教育機関や医療機関の集積があり、女性は医療・福祉関係、男性は製造業が多くみられる」、とした。

そこで、同市は、このチャンスを逃すことなく、人口の自然増加・社会増加・地域連携の推進に取り組むことを基本視点とし、「①結婚・出産・子育ての希望をかなえるまち。②ひとを惹きつけるまち。③働く場を創るまち。④安心なくらしを守り地域をつなぐまち、の4つの基本目標をたて、平成31年までの5か年計画で取り組みを始めた」、と説明した。

岡山県庁では総合政策局から、平成27年10月付「岡山県人口ビジョン」に基づき、「地域ブロックで見た場合の人口移動をみると3大都市圏に対しては転出超過であるが、近隣の中国・四国ブロックに対しては転入超過にある。

県内北部は人口減少しているが、岡山市・倉敷市などは増加している」と概要説明があった。

続いて、県民生活部からは、中山間地域等の活性化策としての交流・定住施策についての説明、産業労働部からは産業振興・雇用創出の観点からの企業誘致・投資促進の説明やIJUターン就職・大学生等人材還流推進事業の説明があった。

岡山県庁の説明会
質問する高木委員長

そして、人口ビジョンの目指すべき将来の方向としては、「①若い世代の結婚・出産・子育てに関する希望を実現する。②県内での就職や、移住・定住に関する希望がかなえられ、県民が安心して住み続けられる魅力ある岡山県とする。③中山間地域等にあっても、拠点的地域において生活機能を確保し、地域活力を維持する」、と説明した。

岡山県の活動は、人口回復委員会の今後の活動に参考になる情報も多く、その後の質疑応答では、企業誘致の動向や移住・定住への取り組みなど会員から相次いで質問が出され、時間いっぱいまで熱心な討議が続いた。