広島経済同友会は、昭和31年3月、日本経済の進歩と安定、会員相互の啓発、親睦を図ることを目的として、当時の企業人有志が結集して誕生した集団であり、一貫してより良い経済社会の実現、国民生活の充実のための諸課題に率先して取り組んでいます。
本会の特色は、企業経営者が一企業や特定業種の利害を越えて自由な活動を行うところにあります。
会員ひとりひとりが、より広い視野と自由経済社会の担い手であるという自覚のもとに、日々変化する経済社会の諸問題について議論を深め、社会に訴えていくことも大変重要な活動です。
そのため、本会ではさまざまなテーマについて、調査・研究・討議を積極的に推し進めています。
その成果として生まれた提言は政策当局、産業界をはじめ、広く社会に対して影響を与えています。とりわけ地域の活性化には強い関心を寄せ、これまで数多くの提言を行ってきました。また、各地経済同友会とも緊密に連携し、交流を深めています。
広島経済同友会は常に自主性と独自性をもって、新しい時代に向けた活動を展開しています。
総務部会(岡本直樹部会長)は11月28日、ハイブリッド形式で開かれ、計15人が出席した。岡本部会長は挨拶で、紅葉は9~11月の冷え込みに左右されるとの話題を紹介。葉の中のクロロフィルの割合が下がり、赤紫色の色素であるアントシアニンの比率が増すことで紅葉が進むとし、「それには寒暖差が大きく最低気温が8℃を下回ることが重要という。本格的な冬到来までもう少し秋の名残を楽しめそうだ」と述べた。また、来春の全国セミナーへ向けて各会員の協力を重ねて求めた。議事では、谷口康雄事務局長が11月の活動と12月以降の予定、会員異動の状況などを報告。第2回「ひろしまド真ん中祭り」を記録した映像も視聴した。
創業支援・事業承継委員会(今村徹委員長)は11月27日、ハイブリッド形式で開催し、小田宏史代表幹事を含む計25人が出席した。今村委員長の開会挨拶の後、委員会事務局から今年度まで2カ年で進める活動の経過説明があり、今後、創業支援と事業承継に共通する「しごとづくり」をテーマに、広島県における起業や承継の活性化につなげる策を報告書にまとめていくことを確認した。産学官民による取り組みとして福岡の事例を学んだ前回委員会に続き、この日は、事業を引き継ぐ人に焦点を当てて支援する「アトツギ甲子園」の運営に携わる中小企業庁の薮内亮我氏による卓話「アトツギベンチャー推進の現状と課題について」を聴講した。
ものづくり委員会(宮脇克典委員長)は11月22日、ハイブリッド形式で開き、計19人が出席した。初めに宮脇委員長が「より身近で興味を感じられる委員会としていくため、語り合っていきたい」と挨拶。委員会事務局から今年度活動の中間報告があり、来期へ向けた取り組みを協議した。この中で、実践活動で対面を重視したプログラムを取り入れているほか、今後を念頭に企業をつないでいくことも意識している点が示された。また、非製造部門からものづくり現場革新カレッジに参加している住友生命保険相互会社の山中信孝・中国四国総合法人部長が感想を発表。「ものづくり系の視点を営業部門に応用し、その効果も出ている」と報告した。
観光振興委員会(皆本恭介委員長)は11月12日、ハイブリッド形式で開き、計47人が出席した。皆本委員長は挨拶に続いて、この日の卓話の講師を務める株式会社コングレの関西MICE事業部副部長、渡辺弘一氏を紹介。渡辺氏は、事業やイベントの企画や実施に携わる立場から、「コンベンション運営会社からみたMICEを取り巻く現状と課題」のテーマで、世界と日本のMICEの動向や、広島地域でMICEを展開する場合の強み・弱みなどについて語った。この中で渡辺氏は、MICEの一番の意義は「その地域への経済効果」と強調。また、日本を含めた世界的傾向として、開催件数の増加やテーマの細分化が進んでいると指摘した。
ひとづくり委員会(冨山次朗委員長)は新入社員パワーアップ研修の第4日目を11月8日、開催した。「あらためて広島の魅力ある場所を訪ね、社内外の広島の同期との交流を深める」をテーマに、研修生72人、ひとづくり委員会5人の計77人が参加した。最初に海上自衛隊呉地方隊を訪れ、護衛艦いなづまの艦内を見学。呉地方総監の福田達也海将のご厚意で呉海自カレーをいただく午餐会があり、盛り上がった。その後、マツダミュージアムを見学し、車づくりの歴史を学んだ。最後にオタフクWood Egg お好み焼き館と工場を訪ね、お好み焼きの歴史と文化を体験。できたばかりのまだ熱いお好みソースをお土産でいただき、歓声がわいた。
北海道、仙台、広島、福岡の4経済同友会による第23回札仙広福・四極円卓会議が11月8日、広島市で開かれた。北海道から9人、仙台6人、福岡5人、開催地広島から武田龍雄、小田宏史両代表幹事をはじめとする21人の計41人が出席した。武田代表幹事の挨拶に続き、二つの卓話があり、株式会社サンフレッチェ広島の定本晴路常務取締役が「サンフレッチェ広島の志」、エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社中国支店の中村高士支店長が「世界から選ばれる都市「広島」をめざして」のテーマでそれぞれ話した。この後、各同友会が活動報告をし、広島は武田代表幹事が「ひろしまド真ん中祭り」の開催で県内各地の魅力を発信したことなどを紹介した。